今、イラストレーター、絵描きがLive2Dを覚えるメリットを考えてみた
(私が個人的に作成したLive2Dモデル)
こんにちは、ネイト二世です。今回はLive2Dについてです。
4~8月にかけてバーチャルYoutuber関連でLive2Dを習得・作成してきた身として、今からイラストレーター、絵描きがLive2Dを学ぶとどんな利点があるのか?ということを個人的に考えていきたいと思います。
モーフィングによって2D原画を滑らかに動かす技術。アニメーションとは違いカットを複数用意する必要もなく、使いこなせば疑似3Dとも言えるほどキャラを立体的に動かすことができます。エディターはLive2Dのホームページから無料でダウンロード可能で、とりあえず試すという人にもオススメ!
ソシャゲなど、Live2Dを導入する所が増えてきている
ソシャゲのイラストは以前までは一枚絵が主流でしたが、最近ではキャラクターをもっと活き活きと表現するためにLive2Dで動かすゲームが増えています。
初期は簡易的にアニメーションを付けたものが多かったのですが、最近だとデスティニーチャイルド、アズールレーン(課金衣装)、放置少女など非常にハイクオリティでキャラがぬるぬる動くものが増えてきています。
やはり頑張ってキャラを集める上では止め絵より表情や動作が付いているほうが断然満足感が上がるというものですよね。3Dと比べれば遥かに敷居も作成の労力も低く、原画・差分だけで作成できるLive2Dは今後もっと広く普及していくと予想できます。
(たとえモデラーが別の場合でも)Live2Dを理解している人のほうが優先されやすく、スムーズに進みやすい
もし、これまでにLive2Dモデルを一から製作した経験がある、という人はそのことを必ず明記してアピールするべきです。
Live2Dモデリング込みの依頼もこれから増えてくるでしょうが、上に挙げた高度な動作をするソシャゲなどの場合は製作陣側にモデラーがいる場合が多く、たいてい依頼は立ち絵と差分のみ…となるでしょう。
その場合でも、絵師側がLive2D技術を理解していることが大きなアドバンテージになると思います。
なぜなら、Live2D用の原画は普通の表情/衣装差分だけの立ち絵よりも独特で、より細やかなレイヤー/パーツ分けが必要になるからです。
未経験の場合だとなかなか原画からLive2D動作を作るイメージが掴みにくく、最悪後になって「ここをこう動かしたいからレイヤー分けてほしい」といったリテイク・修正が多発する可能性があります。
もちろん依頼側が細かく指示してくれる場合は問題ありませんが、それよりも絵師側がある程度理解しているほうが描きやすいですし、依頼する側としても頼みやすく、互いに手間もなくスムーズに事を進めやすくなるでしょう。
コツを掴めば理解・習得にあまり時間はかからない。最近は講座も豊富
上にあるようにLive2Dの技術は無料でエディターをDLして覚えられます。最初のうちはやや取っ付きにくいかもしれませんが、基本原理は見た目よりも単純で、順序よく学んでいけばそこまで習得に時間はかかりません。少なくとも3Dモデリングよりは遥かに簡単ですぐ覚えられます。
さらに今は、昨今のバーチャルYoutuberブームによって記事・動画での講座がかなり豊富になっています。Youtubeで「Live2D 講座」と検索すれば一目瞭然でしょう。以前は限られた層だけの技術でしたが、このブームは多くの人がLive2Dに手を出す契機となりました。そういう人達はちょっと前まで未経験だった場合が多いので、初心者の目線から優しく解説してくれます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今の私が思いつくことを挙げただけでも、絵に携わる人がLive2Dを学ぶのにはこれだけのメリットが考えられます。今後更にあらゆる媒体で普及し、重要度が上がっていく技術なのには間違いないと思います。そんな中で、イラストレーターがLive2Dを習得しているということは大いにアピールポイントに出来ると思います。
何度も言うように試してみるのは無料で気軽にできます。初めのうちは手間取るかもしれませんが、理解してくると自分のイラストを活き活きと動かせることがとても楽しくなると思います。
まずは簡易的な落書きでもいいので、キャラを動かすところまでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?